こんにちは。ちょめも管理人のちょんめ(@chonme_jp)です。
何度もつらい痒みがぶり返す「アトピー性皮膚炎」。
痒みがつらく、かきむしることで余計悪化させてしまい、どんどん痒くなってしまうのが、アトピーのつらいところです……。
以前はアトピー性皮膚炎は大人になれば自然に治っていくものとされていましたが、近年では大人になってからも治らない人や、大人になってからアトピーになってしまう人も増えているのだそうです。
今回はアトピー性皮膚炎の原因や、対策・予防方法について調べました。
アトピー性皮膚炎の原因
子どもの頃のアトピー性皮膚炎は、皮膚や体の防御機能が未熟なことから、食べ物やダニ等によってアトピーを発症するのだそうです。
それに対して大人のアトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下しているなどの体質的な要因と、食べ物やダニ、使っている洗剤や化粧品、さらには寝不足やストレスなどの環境的要因が絡み合って、アトピーの症状が起きていると考えられています。
体質に関する要因
- アレルギー体質である。
本人や家族がアレルギー性の病気を持っている。
アレルギーと関連する免疫物質「IgE抗体」を作りやすい体質である。 - 皮膚のバリア機能が低下している状態である。
環境に関する要因
- アレルゲン(アレルギー症状の原因となる物質)によるもの。
食べ物、ダニ、ほこり、カビ、花粉、動物の毛、フケ 等。 - 外部の刺激によるもの。
自分の汗、体と服がこすれる摩擦、乾燥、ひっかき傷、「洗剤」などの日用品、化粧品 等。 - その他の精神的な要因などによるもの。
寝不足、過労、ストレス等。
アトピー性皮膚炎の症状は人によってさまざま。
そのときどきの体調・精神状態によっても左右されるため、様々な要因が複雑に絡み合っている「多因子性」の病気なのだそうです。
アトピー性皮膚炎の予防方法
アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)は、食べ物やダニ、ペットの毛など、人によってさまざまです。
原因がわかれば対処もしやすいですが、人によっては検査を受けてもどのアレルゲンにも反応が高く、原因をしぼりこみにくいことも。
なるべく埃やカビなどの「皮膚への刺激になるもの」を減らして、住環境を整えるようにしてみましょう。
こまめに掃除する
ほこりの中は、ダニが生息しやすい環境です。
床はもちろん、エアコンフィルターや家具の上、カーテン等もほこりがたまりやすいポイント。
また、体をかいたときには皮膚の欠片が落ちやすく、ダニの餌になってしまいます!
1日1回掃除機をかけることを理想に、こまめに掃除するようにしましょう。
- 理想は、1日1回掃除機をかける。
- ほこりがたまりやすいところもチェック。
(エアコンフィルター、家具の上、電気のかさ、カーテン等) - ぬいぐるみを置いている場合は、洗って天日干しにする。
- 人が集まりやすいリビングや、ペットがいる場所は重点的に掃除する。
- カーペットなどの布製のものは丁寧に掃除機をかける。
※1平方メートルあたり20秒が目安。 - 粘着クリーナーやモップも併用すると、皮膚のかけらなどの細かい汚れも掃除しやすくなります。
寝具のお手入れは重点的に
布団は天日干しや布団乾燥機で乾燥させた後で、掃除機でダニの死骸を除去するのがおすすめです。
枕カバーやシーツも小まめに洗濯し、取り換えるようにしましょう。
家具やカーペットの素材にも注意
畳やカーペットよりもフローリングに。
また、布製のソファよりも革製のソファの方がダニ対策におすすめです。
こまめに換気をする
こまめな空気の入れ替えも、ダニ対策におすすめ。
湿度は50%以下、室温は20~25℃が理想です。
アトピー性皮膚炎のセルフケア対策
アトピー性皮膚炎は、症状は人それぞれ異なります。
基本的には自己判断せず、医療機関に相談しながら治療を進めるのがおすすめです。
辛いかゆみを抑える方法
かかないようにしようとしても、なかなか我慢できない強い痒みを伴うアトピー性皮膚炎。
無意識にひっかくことでどんどん悪化し、なかなか治りにくいですよね。
薬を塗っても痒みがひどいときには、保冷剤や冷たいタオルを患部にあてて冷やすことで、かゆみがやわらぐことがあります。
万が一かいても肌へのダメージが少なくなるように、爪を短く切り、清潔に。
丸くなるようにやすりで整えておくこともおすすめです。
また、直接肌にふれる衣服は綿素材がおすすめで、肌にあたってチクチクする素材の服は避けるようにしましょう。
- かゆい部分は保冷剤などで冷やして、かかないようにする。
- 爪は短く切り、丸くなるようやすりで整える。
- 下着は綿素材がおすすめ。
しっかり睡眠をとる
睡眠中にかくことで、寝不足になることがあります。早めの就寝を心がけてみましょう。
寝ている間はなるべく室温が一定になるようにするのがおすすめ。
肌を清潔・きれいに保つ
肌を清潔に保つためにも、毎日の入浴は大切。汗をかいたときにも、なるべく早いうちにシャワーで洗い流すようにしましょう。
ただし、湯船やシャワーの温度が高すぎると、かゆみがさらに増してしまうこともあります。
お湯の温度は冬場でも39℃程度を目安に。少しぬるく感じるぐらいが皮膚にとっては適温となります。
体を洗う時のポイント
- お湯の温度は約39度が目安。
- 石鹸などはよく泡立ててから使う。
- 体を強くこすらず、刺激の強い素材では洗わない。
指の腹を使って、素手で優しく洗うのもおすすめ。 - 体を洗うときにかゆいところをかかないよう気を付ける。
- 石鹸などが体に残らないよう、しっかり洗い流す。
肌の乾燥に注意し、しっかり保湿する
肌が乾燥すると、肌がもともと持っているバリア機能が低下して刺激を受けやすくなり、アトピーが悪化することがあります。
入浴後や、皮膚の乾燥が気になるときに、低刺激の保湿剤を使ってしっかり肌にうるおいを与えます。
このときも強くこすらないようにし、手のひらでやさしく伸ばしてください。
ストレスをためない
精神的なストレスも、アトピー性皮膚炎が悪化する原因と考えられています。
ストレスがたまることで余計かゆくなり、症状が悪化してしまう可能性も……。
栄養バランスのとれた食事や、規則正しい生活はもちろん、リラックスできる時間を作ったり、自分なりのストレス解消法を見つけることで、心と体のバランスを整えるようにしてみましょう。
服の色は明るい色がおすすめ
症状が悪化すると、メイクが思うようにできなくなることもあります。
そんなときは、気分も上がる明るい色の洋服がおすすめ。
まとめ
アトピー性皮膚炎の治療は「完治」というよりも、「症状がない」もしくは「日常生活に支障がないレベルに症状を抑える」状態をキープすることが目標なのだそうです。
私自身の経験としても、アトピーは一度症状が治まっても、ふとした拍子に再発・悪化することがとても多いです。
小まめな掃除とセルフケアで、アトピー性皮膚炎の症状をなるべく抑えながら、長い目でアトピーとお付き合いしていきたいと思います。
“「アトピー性皮膚炎」の予防法・対処方法|ROHTO”,<https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/eczemaknowledge/atopic-care/>2021年5月4日アクセス.
“アトピー性皮膚炎の予防|くすりと健康の情報局”,<https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/32_atopy/>2021年5月4日アクセス.
“増加中!大人のアトピー性皮膚炎。その原因、対策は?|ピカラダ”,<https://aih-net.com/pikarada/lifestyle/220/>2021年5月4日アクセス.