
「爪がボコボコしているのは自分だけ?」
「アトピーと関係あるのかな?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
実は私自身、子どもの頃からアトピーがあり、特に症状が酷くなった高校生~大学生の頃から、爪に横の凹凸が目立って悩んでいました。
ボロボロになった皮膚のことだけでもいっぱいいっぱいなのに、爪の形まで変になってしまったので、もう一生このままなのかと、当時不安に押しつぶされそうで泣いてしまったのを覚えています。
今回は アトピーと爪のボコボコの関係、原因やケア方法、そして私自身の体験談も交えてご紹介します。
この記事では主に下記の3点について紹介しています。
- 爪がボコボコする原因
- 健康な爪を作るポイント
- おすすめのハンドクリーム
爪がボコボコする原因とは?
爪がデコボコするのにはいくつかの理由があります。
- アトピーによる影響
炎症や乾燥によって爪をつくる部分(爪母/そうぼ)がダメージを受け、凹凸が出やすくなります。 - かき壊し・刺激
無意識に掻いてしまうことで爪に負担がかかり、形が不揃いに。 - 強いストレス
ストレスを感じたとき、爪母の働きが弱くなり、爪が伸びたときに凹んだ横線として現れます。 - 栄養不足
タンパク質や亜鉛、鉄分が不足すると爪の質が弱くなり、デコボコが出やすくなります。 - 病気による影響
爪水虫や乾癬、鉄欠乏性貧血などでも爪の変形が見られることがあります。
私の場合は①②③が大きな要因だったのではないかと思います。
夜は掻き壊しが酷くて、肌がボロボロになるのでそのストレスでまた痒くなって掻き壊し……という、まさに負のループ。
そのためアトピーの症状が酷かったときには爪の形もかなり変形して、右と左で形が全然違いました。
現在は爪のケアや生活習慣を少しずつ工夫するようにしていますが、やはりすぐに改善するわけではありません。
ボコボコ部分が伸びてきれいな爪に生え変わり、「やっときれいになってきたな」と思ったタイミングでまたアトピーが悪化して爪が変形して……の繰り返しになりつつありますが、それでも一番悪かった時期からは改善し、遠目にはそこまで気にならなくなりました。
もちろん、爪がボコボコに変形してしまう原因は、必ずしもアトピーだけが原因とは限りません。
思わぬ病気が隠れている可能性もありますので、不安な場合は皮膚科での診断をおすすめします。
爪を健康に保つために意識したこと
爪を短く整える

引っ掻くとアトピー性皮膚炎が悪化しやすくなります。
爪は短く切ったり、やすりで軽く整えて、万が一ひっかいても皮膚を傷つけにくくしておきました。
保湿ケア

肌の乾燥も、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因に。
ハンドクリームやワセリンで、爪と爪周りをしっかり保湿するのがおすすめです。
症状がひどいときや、強いかゆみがある場合は、皮膚科で処方された薬をしっかり塗って、ある程度市販品でもケアできる状態まで回復させています。
かゆみを抑える飲み薬も、希望すると処方してくれました。
アトピーで処方されることが多い「ステロイド外用薬」ですが、塗り方を間違えると副作用が出てしまう可能性もあります。
薬の塗り方については医師や薬剤師の方に相談して、薬の塗り方や頻度を確認してください。
夜は綿手袋の活用を

夜は無意識のかきむしり防止に、綿の手袋を使うのもおすすめです。
私の場合は寝ている間に自分で手袋を外して掻きむしっていたので、夜につけるのは掻きむしり対策として全く意味がなかったのですが、手袋自体は保湿ケアにとっても便利で愛用していました。
薬や保湿剤をたっぷり付けた後は手がべたべたになりやすく、文房具やパソコンにべたべたと油分が付着してしまうので、夜だけでなく日中もずっと綿の手袋をはめて過ごしていました。
手袋は保湿剤の油分で変色しやすく、搔きむしったときの血や皮膚の滲出液が付着して汚れやすかったので、安価でたくさん入っているリーズナブルなものを使い、汚れてくると定期的に廃棄・入れ替えていました。
食事・栄養を意識

健康な爪を作るためにはタンパク質だけでなく、ビタミン(ビタミンA・ビタミンB群)、ミネラル(亜鉛・鉄分)等も重要。
肉・魚・卵・野菜などをバランスよく食べて、食生活を改善するようにしました。
また、意外と忘れがちなのが「水分を十分にとる」こと。
しっかり水分をとることで、爪も丈夫になっていくそうです。
今の食事の栄養が足りないかも……と思ったら、下記のような食べ物を取り入れると良いのだそう。
- 緑黄色野菜
- 乳製品(チーズ・ヨーグルトなど)
- 大豆製品(豆腐・みそ・納豆など)
- レバー(特に豚がおすすめ)
- 卵
- ナッツ類
- 魚介類
女性の場合は鉄分不足で貧血になりやすい傾向があります。
鉄分摂取を意識して食材を選ぶのもおすすめです。
ハンドマッサージで血行促進

ハンドクリーム等の保湿剤を塗る時には、手のひらや甲だけでなく、爪の周辺にもしっかり刷り込みます。
指を1本1本、爪の先までマッサージするようにつけることで、血の巡りが良くなり、爪のトラブルの予防につながります。
よく使っているハンドクリーム
乾燥対策で私がよく使っているハンドクリームを紹介します。
症状がひどいときや、強いかゆみがある場合は、皮膚科で処方された薬を併用して、症状を落ち着かせると改善しやすいです。
①メディカルクリームG

何個もリピしているハンドクリーム。大容量でたっぷり入っているので、こまめな塗りなおしにぴったり。
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②ビーハニー/越冬クリーム

冬季限定のこってり濃厚なクリーム。香り付きなので、癒されたいときに。
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③プロ・業務用ハンドクリーム

水仕事が多い方向け。塗ったままでも料理ができて、水で落ちにくい処方のハンドクリーム。
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医師に相談したほうがいいケース

爪のボコボコが気になったとき、次のような症状があるときは、自己判断せず皮膚科に相談するのがおすすめです。
- 爪の変形がひどい
- 爪の色が黄色や黒に変化している
- 爪に痛みや腫れがある
まとめ
- 爪のボコボコはアトピーの影響で起こることもある
- ただし他の病気の可能性もあるので注意
- ハンドケアや生活習慣で少しずつ改善できることもある
- 不安なときは皮膚科で相談するのが一番安心
私自身アトピーの悪化から爪のボコボコに悩み、現在進行形でケアしていますが、どん底だった時と比べると、地道にケアしていくことで少しずつ改善してきました!
今になって思うのは、アトピーが悪化したのは、受験や就活、慣れない社会人生活等、人生の節目や環境の変化によるストレスの影響が大きかったということ。
肌や爪のケアを頑張ってもなかなか改善しない時期が続くこともありましたが、生活が落ち着けば、徐々にケアの効果が出てくるようになりました。
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- “MSDマニュアル「爪の変形、異栄養症、変色」”,<https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/17-%E7%9A%AE%E8%86%9A%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%88%AA%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%99%A5%E5%85%A5%E7%88%AA?utm_source=chatgpt.com>,2025年10月7日アクセス.
- “アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024(日本皮膚科学会)”,<https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/ADGL2024.pdf?utm_source=chatgpt.com>,2025年10月7日アクセス.




