SNSやネットニュースで一度は見かけたことも多いのではないかというメイク本「メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた」を今さらながら読破したので、書籍の感想レビューをまとめました。
なお、好評につき2023年9月には第二弾として「続メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた」も発売。
続編から読んでも、前作から読んでも、どちらからでも大丈夫とのことです。
メイクが5年以上同じ。
マスクをはずす自信がない。
ネットで話題になったメイクを試してもうまくいかない。
メイクはとりあえず自己流でやっている。
「メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた」の基本情報
あらすじ・概要
★Twitterで累計70万いいね! 「こんなメイク本が欲しかった! 」と大反響! !
平行眉が変、奥二重・一重でアイシャドウが見えない、ファンデが午後に落ちる、アイラインが苦手……顔面迷子のマンガ家が、友人の現役美容部員に全部聞いた! 「今日のメイク、まあこれでいいか」そんな毎日がいっきに変わる目からウロコのテクニックを厳選して詰め込んだ1冊です。
漫画家・吉川景都(よしかわ けいと)さんが、幼馴染の現役美容部員・BAパンダ(びーえーぱんだ)さんに、メイクの仕方を基礎から学んでみたという一冊です。
本書は漫画+解説文で構成されており、吉川さんが今抱えているお悩みとメイク方法についてわかりやすく図解してくれる漫画部分が前半パート。
後半では漫画で描き切れなかった部分を、BAパンダさんの解説文で補うという形になっています。
解説ページにはBAパンダさんおすすめのメイク用品についても紹介されており、そもそもどんなメイク用品を選べばいいのかわからない……というときにも参考になるのではないかと思います。
BAは「ビューティーアドバイザー」の略称で、美容部員と同じ意味みたいです。
目次
Chapter1/眉がなんとなく変
- 今の眉を「平行眉」に変えるコツ
- 眉を「ワンパターンにしない」コツ
- アイブロウパウダー・眉マスカラのコツ
Chapter2/アイメイクがなんとなく変
- アイシャドウ「縦割りグラデ」のコツ
- アイシャドウを塗る「場所」のコツ
- アイシャドウをもっと楽しむコツ
- 「赤いアイシャドウ」でイタくならないコツ
- アイライナー「超苦手」克服のコツ
- アイライナー「見えない問題」解決のコツ
- 「マスカラ苦手」から脱出するコツ
- 自分に合うビューラー選びのコツ
Chapter3/ベースメイクがなんとなく変
- 「崩れない」ベースメイクのコツ
- 「しっかり」ベースメイクのコツ
- 「時短」ベースメイクのコツ
- クッションファンデ・BBクリームのコツ
Chapter4/チーク・ハイライト・リップがなんとなく変
- チークのつけ方のコツ……その前に
- チーク「位置」と「つけ方」のコツ
- 流行のリップとつき合うコツ
- 品のいい「大人ハイライト」のコツ
Chapter5/スキンケアがなんとなく不安
- 自分の「肌の状態」を知るコツ
- クレンジングと洗顔のコツ
- 化粧水と乳液のつけ方のコツ
Chapter6/肌の悩みがなんとなく不安
- 「毛穴が気になる」と向き合うコツ
- 「マスクニキビ」に対応するコツ
- 「シワを消すコツ」はないけれど……
Chapter7/ツールがほぼ初心者
- ツールを最大限生かすコツ
- ポーチの中身とメイク直しのコツ
著者について
吉川景都(よしかわ けいと)
マンガ家。2003年少女誌『LaLa』(白泉社)でデビュー。著書に『片桐くん家に猫がいる』『子育てビフォーアフター』(新潮社)、『鬼を飼う』『こまったやつら』(少年画報社)などがある。メイクは好きだが、キラキラ美容部員さんのいるコスメカウンターは怖かった。アラフォーになり、「顔面迷子」状態の日々。
BAパンダ(びーえーぱんだ)
大手化粧品会社の現役美容部員。BA歴10年、現在2社目。これまで接客してきたお客様はのべ1万人以上。お客様の「なりたい自分」に合わせて商品や使い方を提案するように心がけている。吉川景都とは小学校時代の幼なじみで、30年来の友人。
「メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた」感想
メイク迷子の方に捧げる一冊!メイク知識が一からアップデートできる
私自身はメイクは我流で、大学生になってから本格的にメイクをするようになりました。
「なんとなくこんな感じかな」で同じメイクを続けること10年以上……。
ファッション誌を見てメイクの仕方を参考にしてみたり、流行色を取り入れてみたりするも、なんだか変でしっくりせず……。
SNSでメイク方法を紹介している記事も見たりしましたが、いまいち「これなら取り入れられる」という感じがしなくて、結局いつも同じメイクを続けてしまうという悪循環に陥っていました。
本書を読んでみて参考になったのは、メイクの基礎的な部分を一から網羅してくれているところ。
私が見ていたファッション誌のメイク方法や、SNSのメイク方法は、「アイメイク」や「ハイライト」などをピンポイントで紹介している記事が多く、情報が細切れになっていることが多かったです。
本書では目次を見ればわかるように、ベースメイク、眉、アイメイク、チーク、リップまで、顔面を幅広く網羅。
そもそもメイク以前の、洗顔方法といったスキンケアや、毛穴などの肌悩みからカバーしてくれているんですよね。
インターネットは便利な分、情報を取捨選択するのに時間がかかるので、一冊読めば基礎がわかる構成になっているのはすごく参考になりました。
ブランドによってBBクリームの使い方が違うというお話も、目からうろこでした。
道具を使うことも大切!お手入れも忘れずに
私の場合はメイクをするときは、基本的に化粧品付属のブラシやパフを使っていたのですが、本書ではメイク道具の大切さについても言及。
メイクは専用ブラシを使うことで仕上がりが一気に変わるのだとか。
また、メイク道具は「きちんとお手入れしよう」という部分まで書かれていて、ブラシやパフの洗い方についても紹介されています。
毎日メイクをしていると、自然に汚れていくメイクツールのパフやスポンジ、ブラシ等。 「汚れてないからまだ大丈夫」と思っていても、お手入れをせずに使い続けていると、メイク道具に雑菌が繁殖してしまい、肌荒れの原因になることもあるのだ[…]
もっと自分にあったメイクについて知りたい方は実店舗へGO
書籍の最後で書かれていましたが、基本的には作者の吉川さんのお悩みにBAパンダさんが答える形で構成されているので、「吉川さんのお悩み」と「わたしたち読者のお悩み」はたぶん、完全なイコールではないです。
肌質や年齢によって抱えているお悩みも様々なので、その点については作者のBAパンダさんが、実際にお客様のお肌を見てオススメしてくれる「現場の美容部員さんに、BAパンダは勝てない」と本書の最後で明言されています。
もちろん美容部員さんとの相性や、「お店に行ったからには何か買わなければならないのでは……」という圧もあると思うのですが、お気に入りの化粧品ブランドがある場合は、現場の美容部員さんに一度じっくりお肌を見てもらうのもメイクがうまくなる近道なのではないかなと感じました。
中身が気になる方は、ダイヤモンド・オンラインで試し読みもできます
出版元のダイヤモンド社が運営するウェブサイト「ダイヤモンド・オンライン」では、書籍の中身を抜粋した漫画が一部試し読みできます。
購入するか迷ったときには、ウェブサイトを確認して、参考になるかどうか確認してから購入するのもありだと思います。
普段メイクにあまり時間をかけない身としては、「参考にしたいな」という部分もありましたし、「ここまでは真似できないかな」という部分ももちろんありました。ただ、掲載情報は知識としては参考になりますし、メイク本の読み物としても面白く、あっというまに読み終わりました。
普段からネットでメイク知識を細かく調べている方には物足りない部分もあるかもしれませんが、メイクの基礎が学べる集大成として、読んで損はない一冊なんじゃないかと思います。
メイクが5年以上同じ。
マスクをはずす自信がない。
ネットで話題になったメイクを試してもうまくいかない。
メイクはとりあえず自己流でやっている。